研究内容

近世・近代における瀬戸内海沿岸部塩業史の研究

 以下に示すように、野﨑家や大橋家に関する塩田経営を研究しているが、それ以外の具体的成果を述べたい。
・「第9回国際塩シンポジウム・青島塩田視察報告」『日本塩業の研究』32集、2011年
・「瀬戸の道、浜おこし、唄おこし-坂出市民コンサート鑑賞記」『日本塩業の研究』33集、2013年

野﨑家の研究

 修士課程・博士後期課程と近代における岡山県倉敷市児島地方の野﨑家(現ナイカイ現業株式会社)の塩業経営史を研究してきた。具体的成果としては以下の論文がある。
・小柳智裕「明治後期~大正期における野崎家の経営史的研究-」甲南大学修士論文、2005年
・廣山謙介・小柳智裕「明治前期における野崎家の塩業経営-歳出入計算書を中心として-」『甲南経営研究』47巻3号、2007年所収
・小柳智裕「明治期岡山県塩業経営史-野崎家歳出入計算書の分析-」甲南大学博士論文、2008年
・小柳智裕「明治期における岡山県の災害と野﨑家の対策」『就実経営研究』第5号、2020年

直島塩田の研究

 野﨑家の研究を一旦離れ、大橋平右衛門家の讃州直島での塩田開発について研究を行っている。具体的成果としては以下の論文がある。
・「近世後期大橋家の塩田開発-直島塩業研究史序説-」『日本塩業の研究』31集、2009年所収
・「豪商大橋家の塩田経営-直島塩田開発を中心に-」『日本塩業の研究』32集、2011年所収

幕末期備中松山藩における山田方谷と財政の研究

 幕末における備中松山藩の藩財政について及び藩政改革を行った山田方谷についての研究である。主に方谷研究会で発表を行っており、具体的成果としては以下の論文がある。
・「備中松山藩の藩札整理と山田方谷」『山田方谷ゼミナール』Vol.2、2014年所収
・「備中松山藩御用達・大坂屋の再建策をめぐって-山田方谷と野﨑家案の比較検討-」『山田方谷ゼミナール』Vol.4、2016年所収
またそのほかにも以下の業績がある。
・「老人福祉大学で方谷の講演を行って」『山田方谷ゼミナール』Vol.3、2015年
・「大阪中之島大同生命(備中松山藩蔵元)特別展示を訪ねて」『山田方谷ゼミナール』Vol.4、2016年
・「書評 朝森要著『藩政改革者 山田方谷』」『山田方谷ゼミナール』Vol.7、2019年
・「山田方谷すごろくの作成」2020年
・「紹介文「朝森要著『藩政改革者 山田方谷』」『ホウコクケンキュウカイ「山田方谷フェア&ミニ方谷展」フライヤー」2021年
・「紹介文「「朝森要『藩政改革者 山田方谷』」「太田健一『山田方谷のメッセージ』」「倉田和四生『山田方谷の陽明学と教育実践』」「濱久夫『山田方谷の文』」 」『「山田方谷」読書案内-山田方谷を知る羅針盤に-」2021年
・「書評 杉山慎策著『山田方谷の思想と改革』」『山田方谷ゼミナール』Vol.9、2021年

超スマート化社会における学生(デジタルネイティブ世代)の受容性調査

IoT(Internet of Things)と経営学との連関で井上徹氏(芦屋大学准教授)との共同研究として日本インテリア学会のスマートインテリア研究部会(部会については2017年末発足、建築・インテリア、IT・IoT、AI・空間の知能化などに関心のある、研究者、インテリアデザイナー、建築家、エンジニア等をメンバーとして、分野や世代の垣根を越えた、学際的で開かれた研究会を目標としている)において主に報告を行っている。全く畑違いの分野であるが、経営学の理論を援用し、議論に貢献できればと思っている。具体的成果としては以下の論文がある。
・小柳智裕・井上徹「デジタルネイティブ世代の超スマート社会観の考察-スマートインテリア研究 その1-」『日本インテリア学会 第30回大会 年会論文集』2018年所収
・小柳智裕・井上徹「デジタルネイティブ世代の超スマート社会観の考察-スマートインテリア研究 その2-」『日本インテリア学会 第30回大会 年会論文集』2018年所収
・小柳智裕・井上徹「デジタルネイティブ世代の超スマート社会観の考察 その2-スマートインテリア研究 その3-」『日本インテリア学会 第31回大会 年会論文集』2019年所収
・小柳智裕・池田聡・井上徹「スマート化に対する大学生の意識調査と考察」『日本教育情報学会 年会論文集』35号、2019年所収
・小柳智裕・井上徹「デジタルネイティブ世代におけるスマート化への意識調査と考察-スマートインテリア研究その4-」『日本インテリア学会 第32回大会 研究発表梗概集』2020年所収